YIG磁性体にフェムトレーザを打ち込んで、光学特性と磁気特性の変調を実証した論文がOpt. Lett.誌に掲載されました。本研究は量子ナノエレトロ二クスセンターの雨宮智宏博士が中心に行った共同研究の成果です。この技術は3次元の磁気光学回路の作製に応用できると期待しています。また、本論文の図の一部はOpt. Lett.の表紙として紹介されました。
T. Amemiya, A. Ishikawa, Y. Shoji, P. N. Hai, M. Tanaka, T. Mizumoto, T. Tanaka, and S. Arai, “Three-dimensional nanostructuring in YIG ferrite with femtosecond laser”, Opt. Lett. 39, 212-215 (2014).
YIG磁性体
フェムトレーザを打ち込んだ後(下側の細いと太い線)の磁気イメージング結果。大きな磁場を印加する場合、細線が周りの部分と同じ磁化特性を示して、区別が付かないが、磁場が小さい領域では、細線と周りの磁化特性の違いがはっきり見える。打ち込んだ部分とそうでない部分の磁化ヒステレシスが違うことが分かる。